1000円借り放題サービスでTSUTAYAの店舗がオワコンな件
月曜日の朝に衝撃的な発表がありました。
TSUTAYAを展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)がTSUTAYA店舗での1000円定額の借り放題サービスを展開するとの事です。
簡単に要約するなら、
月額1000円払えば店舗の旧作が定額で利用可能。
貸出期限およぶ延滞料金の廃止。
ちなみに、僕まめタンクの近所のツタヤでは一度に借りられる限界の枚数は5枚でした。それに加えてツタヤが展開する「TSUTAYA TV」が付随するそうです。
一見すると、とても良いサービスに見えますが、逆に僕はこれがツタヤを崩壊の道へと向かわせるのではないか?と感じてます。米国では世界的大手のビデオレンタルチェーン「ブロックバスター」の破産法適応が話題になりましたね。
これと同じ事が1000円借り放題にも言えるのではないか?と言うのが、まめタンクの考えです。
1000円借り放題が問題なのではなく、貸出期間無制限が問題。
という事です。
僕まめタンク家では現時点で実店舗でのレンタルは殆どしません。
Tカードはもっぱらファミマかドトールでしか利用しないのです。
利用しているサービスを羅列すると・・
Hulu
Amazonプライムビデオ
です。
で、僕が考えるTSUTAYAの実店舗の最大のメリットは「会社帰りに確実に借りたい作品がある」という事です。夕方に仕事が終わって「あ〜土日は映画三昧だな」と思って店舗に行って自分の欲しい作品が確実にある事が大切です。
仮に、1000円借り放題で貸出期限が事実無期限になった場合、いつ返却されるかは借り手側しだいなわけです。例えば、宅配レンタルの「TSUTAYAディスカス」をヘビーに利用している理由は、ほぼ確実に借りたい作品が借りられる事です。
これが店舗の場合、1作品において抱える在庫は最大でも1枚でしょう。
「踊る大捜査線」のDVDが店舗に2枚も3枚もある事なんて、殆どないでしょう。
コンビニでお線香や香典袋を売っている光景を見て「これって誰が買うんだろう」と思った経験はないでしょうか?実は、心理学の世界では3回自分の欲しい商品が無かったら、その店舗の利用頻度が確実に下がるというものがあります。
だから、在庫の少ない店舗で借り放題、無期限貸出を行うと、これと同じ事が起こります。
Netflixやhuluの利点。
これは個人的には超重要というか、店舗が逆立ちをしても勝てない話です。
実は、最近の動画配信サイトは古い作品をHD(業界的に言えばデジタルリマスター)とでも言うのでしょうか、元の映像よりも綺麗な画質で配信しています。僕まめタンク世代では言えば、DVD版の「ガンダムW」とNetflixで配信している「ガンダムW」は歴然の差です。これが店舗では90年代の終わりや2000年代の始めに発売されたDVDを未だにレンタルしています。手元でHD化された映像を見るか、店舗に行ってSD画質のDVDを借りてくるかと聞かれたら答えは決まっているでしょう。
店舗は、ドラえもん・クレヨンしんちゃんの劇場版およびジャニーズ系ドラマ以外を借りる価値は無い。
現時点でネット配信されてないものは、これくらいでしょう。あと、エヴァの新劇場版とジブリなども追加されますが、権利な厳格なジャニーズ俳優(例えば、木村拓哉さん主演のHEROとか)を借りる以外のメリットがありません。
TSUTAYAディスカスと統合すべきだった。
と僕は思ってます。
店舗で月額1000円にするのではなく、3500円払っていいから宅配でも店舗でも新作・旧作すべて借り放題にする事が僕はTSUTAYAにとっては正しい選択肢だったと思ってます。
TSUTAYAの親会社であるCCCの増田社長は今後、レンタル事業は縮小傾向にある事を強く理解しているようですが、今後の展開には期待です。
そういえば10年前TSUTAYAの旧作って7泊8日で350円だった記憶があります。たった10年少しで時代は様変わりしたのだと強く感じます。
まめタンクは1000円借り放題サービスには加入しないよ!という事でこの記事を終わりしたいと思います。