子供2人の4人家族とか、都内の賃貸マンション探しが無理ゲーという話。
政府は少子化を食い止めるために少子化対策を推し進めています。
記憶に新しいのが、ネット上で話題になった「保育園落ちた、日本死ね」という記事だったりするわけですが、子供を生むとお金や負担がかかるという事は事実だと思います。
僕は保育園の専門家ではないので詳細は専門の方に譲りますが、不動産には多少の知識があるので、今回は子育てと住居の話をします。
世間的にいうと住居というのは「賃貸」と「分譲」に分かれます。賃貸というのはレンタルで家を借りる事、分譲とはマンションを買う事を意味します。よく雑誌とかで賃貸に住み続ける場合と購入した場合の比較みたいなものが特集されますが、賃貸にするか買うかは極めて悩ましい問題です。ただ、子供が2人いた場合、都内で賃貸マンションを探すを探す事がほぼ無理ゲーに近いように感じています。
・23区内で家族4人が住める賃貸マンションを探してみた。
そりゃお金持ちなら可能ですが、世帯年収が400万円台という割と普通の家庭にとって、4LDKの賃貸を都内(横浜とかの都市部を含めて)で探す事はかなり大変です。
例えば、日本最大規模の住宅サイトである「スーモ」で23区内の4LDKの賃貸マンションを検索してみます。まず23区内にある(2017年3月14日時点)の総物件数は72万6494件です。
ここで条件を4LDK〜以上に設定してみます。
いっきに1444件と10分の一以下になりました。
ここから、子供4人がまぁ快適に住めるであろう90平米から100平米以上の物件に絞って、さらに最低限の条件として築20年未満の物件で検索すると、、。
72万件物件があって、築20年未満の4LDKの物件がたった370
件しかありません。これでもここから選べばいいのでしょうが、明らかに少ないような気がします。さらに、一番賃料の一番安い物件を探すと、南千住の物件で約17
万円でした。まぁサラリーマンでも無理をすれば住めなくもない。ただここで一番の問題が記載された条件です。
定期借家という言葉に馴染みのない方もいるのかもしれませんが、
定期借家物件とは、貸主の都合によりあらかじめ賃貸借の契約期間を定めてある賃貸物件のことです。「 定借(ていしゃく)」と呼ぶこともあります。 契約条件に「定期借家一年」とある場合、契約後一年間で契約満了となり、入居者は退去しなければなりません。「 定期借家半年」というような短期間契約の物件もあります。
例えば、家主が海外出張している間だけ貸すという事です。基本的にこちらの一存で契約を更新する事ができません。いゃ3年間住んでもいいけど子供の学校とかどうするの?転校させるの?話です。定期借家ではない物件を探すと必然的に高級マンションになります。
私はホリエモンですか・・。
・1人暮らしと夫婦2人が都市部では最強。
もう本当に子供2人産んだ時点で23区内のマンションの賃貸がない時点で無理ゲーです。ちなみに、3LDKだと割と手頃な値段で借りられる場合もあります。それでも15
〜20万円くらいしますよね。
(都内だったら1ルームと1LDKは圧倒的に多い)
でも、子供2人いて3LDKって子供にとっては酷ですよね。夫婦が同室で子供が別部屋という可能性もありますが、都市部のマンションの主寝室なんて7畳あればいいほうで、ダブルベッドなんて置いたら、いっぱいですよ。他の部屋が4畳とか普通ですし、まぁ小学生の低学年くらいまでならいいですが、中学生で4畳の部屋だったら結構ストレスを感じます。
もう子供2人産んだ時点で23区内のマンションが借りれないとかおかしいです。あれだけ賃貸用のマンションをバブルで建てて、銀行もお金を貸すのに、待遇が悪すぎます。結局、都内だったら1人暮らしの1LDKか夫婦2人の2LDKが最強なんておかしいでしょ。子供なんて生まれるわけないじゃないですか。あと言うと、買うにしても神奈川や埼玉だって4LDKの戸建やマンションは中古でも4000万円から5000万円台ですからね。それでいて、狭い。都内でも豊洲といった湾岸のタワーマンションは割とお手頃ですが、それでも夫婦共働きで無いとローンが大変。
1.都内に新築マンションを買う。
2.ローン返済のために夫婦で共働きが始まる。
3.必然的に保育園が必要。
4.でも、保育園が足りて無い。
5.待機児童が増える。
子供が20歳近くなって一人暮らしで独立するとか必然でしょう。
20年で子供が独立するのに親は35年ローン組まされているのも不自然です。
その上、全住居に占める中古の割合が2割。
(※アメリカやイギリスでは中古が7割〜8割)
結局、2人以上、子供を生むと郊外に引っ越して、都内まで1時間以上通勤時間がかかる。
何か日本の住宅行政は不自然な気もします。