クレジットカードの支払い延滞はローン審査に影響する？複数枚保有者が気をつけるべき年会費の話

最近は楽天カードを筆頭に年会費無料のカードも増えましたが、高級カードの代名詞アメックスのように一般カード＜グリーン＞から年間1万円以上の年会費を取るカードも依然として存在してます。

メインカード1枚であれば毎月の支払いと同時に引き落とされるので殆ど意識しないかもしれませんが、複数枚のクレジットカードを保有している方が気をつけなければならないのは、年1回使用すると年会費が無料になるというものです。

例えば、管理人まめタンクの例で言えば、三井住友銀行で口座開設時に無理やり作らされたクレジットカードと銀行のキャッシュカードの一体カードです。僕の場合、住居の関係で殆ど使用しない口座なのですが、使わなくても年会費が1500円ほどかかります。

多くの方は、「まぁ使わないカードだから遅れても催促が来てから払えばいい」と思っているでしょうが、これが大問題です。クレジットカードの支払いを延滞すると、住宅のローンや車のローン。他には不動産投資の融資にさえ影響が出る場合があります。1日くらい遅れてもいいと楽観視している方は要注意です。

クレジットカードの信用情報は以下の信用機関に保管されます。 

1.シー・アイ・シー CIC

銀行や信用金庫、消費者金融やクレジットカード会社が加盟する信用機関。例えば、クレジットカードを申し込んで信用情報など調査する際に使われる。原則月1回の情報が更新されていて、現在では6億件以上の情報が記録されていると言われています。例えば、クレジットカードの申し込みをどこに申し込んで、どこの会社から断られたかといった情報を元に、審査などの際に使用されるようです。

2.日本信用情報機構 

こちらは貸金業向けの信用機関となります。CICと基本的には似たような組織であり、延滞情報や債務情報が記録されています。

基本的にクレジットカードの審査については、各社独自の内容があって非公開となっております。よくクレジットカードの口コミにあるように、年収1000万円で落とされたのに、年収300万円の人が審査に通ったという例は、このような信用機関の情報や申し込み時の内容を元に各社が独自に審査しています。

クレジットカードの延滞はいつまで許される？

Credit Cards / 401(K) 2013

これは諸説ありますが、61日までの延滞であれば信用機関には登録されないと言われています。ただ、これは外部での話であって発行側のコンピューターには1日でも遅れると延滞という記録が永久的に残るようです。リボやキャッシングの延滞は通常利用よりも重いバツが付くとも言われています。基本的に、クレジットカードを持ったら延滞厳禁は常識です。

もし、あなたがクレジットカードの審査に落ちたら考えよう。

例えば、僕が楽天カードを保有していたとして、背伸びしてアメックスのカードを持ちたいとします。けれど、過去に楽天カードの支払いに延滞があった場合、アメックス側は信用機関でその情報にアクセスして＜この人は過去に延滞があるのでカードの審査を落とそう＞といった事もあります。カード会社が一番嫌がる事は立て替えたお金が支払われない事です。信用情報は5年間情報が保存されるので、その間に新しいカードを作る事は難しくなります。

1度使えば年会費無料のクレジットカードは怖い。

1度使えば年会費無料、最近はそういうカードも多いですがメインで使用しないのであれば気をつけましょう。時に、普段管理していない銀行の引き落としになっている場合は要注意です。支払いのハガキが送られてくる会社もありますが、ネット確認になっている場合は知らず知らずのうちに延滞している事もあります。普段使わないカードで信用が落ちる何て損以外の何ものでもありません。

クレジットカードの支払い延滞はローンの審査に影響が出るのか？

クレジットカードの信用情報は意外と色々な場所で使われています。特にローンです。住宅ローンや自動車ローンの審査には多くの場合においてこの信用調査の情報が使用されます。見ず知らずの相手に数百万円のローンや何千万円の住宅ローンなんて組ませません。他にも、これは意外と知られていませんが不動産投資の融資も信用調査にクレジットカードなどの信用情報を使用しているようです。不動産投資をしたいなら、クレジットカードの延滞はNGです。100%とは言えませんが、悪い芽は無い方が良いです。

iPhoneの分割ローンも信用だから気を付けよう。

ここ数年のiPhoneの新機種は容量によっては10万円を超えるものもありますが、この際に携帯キャリアと組むローンも信用です。学生は焼肉食べたから遅れてもいいよねと、気楽に考えがちですが、これもれっきとした信用ローンです。携帯料金の滞納はしっかりと信用機関に登録されますので、これも住宅ローンやクレジットカードの審査に影響します。特に、最近は当たり前になった賃貸の保証会社の審査にも影響しますので、もし＜若いから平気だろう＞とタカをくくっていると痛い目をみます。

今の時代、人を判断するのは人柄ではなく信用です。

支払い延滞は信用を失うと考えておいて損はありません。